
これからのSEOは「検索クエリ創出型SEO」の重要性が増していきます。
ここでは「検索ワード創出型」と「検索顕在化」の検索クエリの違いと、「ブランド認知を高める7つのカギ」について紹介します。一緒に、新時代SEOの未来を手にしましょう。
目次
検索クエリ創出型SEOとは?
検索クエリ創出型SEOとは、従来の「検索顕在化」によるキーワード検索ではなく、ブランド名などで直接検索する「検索ワード創出型」からの集客を狙ったSEO手法(※造語)です。

検索顕在化とは?
検索顕在化とは、「片頭痛 薬」や「シミ 治す」など、願望を強く表すインフォメーショナルクエリのことです。検索数は多いが、検索ワード創出型と比較すると、ブランドにおけるCVR(コンバージョン)は低くなる傾向にあります。
検索ワード創出型とは?
検索ワード創出型とは、ブランド名や商品名で直接検索されるナビゲーショナルクエリのことです。検索数は少ないが、競合性が低くCTR(クリック率)が高くなる傾向にあります。
検索ワード創出とブランド価値
昨今の検索傾向を見ると、「検索ワード創出型」が増加傾向にあります。
ファンを増やし、検索ワード創出型による検索クエリを増やすことで、検索エンジンからの安定したトラフィック(集客)が見込めます。
これからのSEOは、ユーザー体験の流れを考察することが強く求められ、上位表示するのが一層難しくなります。ブランド価値を確立し、直接検索を増やすことがweb集客において重要となっていきます。
ブランド認知を高める7つのカギ
検索ワード創出型による検索を増やすためには、ブランド認知を高めることが大切です。そこで、トップ・グロースハッカーを参考に「ブランド認知向上の7つのカギ」について解説します。
消費者目線で、役立つ情報を発信する
ブランド価値を高めるには、まず始めに自社サービスを認知(インセプション)してもらい、それがどのように役立つのかを発信していくことが重要です。
米Innocent社は、自社製品の売り込みにおいて「人々に健康的な生活を送ってもらいたい」という社会的責任を大切にし、ブログで健康的な暮らしに役立つ情報の発信や、消費者への貢献活動を優先しました。その結果、高いエンゲージメント率の獲得につながり、自己ブランディングを成功へと導いたのです。
まずは、ユーザーに役立つ情報を発信することが大切であり、昨今では多くの企業がオウンドメディアを活用したブランディングが集客手法として使われています。
対話相手が「人」であることを忘れない
ブランド認知の成功のカギは、「率直な語りかけ」であると考えます。
コンテンツを届ける相手が「人」であることを忘れてはいけません。ファンを永久的に惹きつけるには、相手の悩みや要望をしっかり理解し、それに答えた対話を心がけるべきです。
商品販促を目的に、悪い面を隠し良い面だけをアピールするのではなく、第三者目線で客観的に評価し、伝えることも重要です。
共有したいと思えるコンテンツを作る
ブランド認知の向上において、シェアされることは非常に大切です。ソーシャルメディアが普及している昨今において、その重要性はより一層増しています。
コンテンツ制作者は、ユーザーの要望を満たす有益なコンテンツ作りに注力し、共有したいと思われるものを提供するべきです。シェアしたいコンテンツか否かの判断は極めてシンプルで、「自分がこのページを見た時に、友人や家族に共有したいと思うか?」と自問自答してみることです。もし答えがノーなら、コンテンツを作り直しましょう。
強力なキャッチコピーを付ける
ブランドの印象はキャッチコピーで決まります。コンテンツの反応を高めるには、強力なキャッチコピーを付けることが重要です。
例えば、ホテル予約サイトであるエクスペディアは、「Don’t Just Travel. Travel Right(ただ旅をするのでなく、正しく旅しよう)」というスローガンを掲げていました。それを、「Where You Book Matters(どこで予約するかが大事)」と新しくしたことで、サービスを使った予約の体験を強調につながり、より強力なメッセージを伝えることに成功しました。
ビジュアルコンテンツを活用する
自社のブランドの特徴を正確にとらえ、独自性の高いユニークなコンテンツを提供することが大切です。
そこでビジュアルコンテンツがとても重要であり、人は脳へ伝達される情報のうち 約90%以上 はビジュアル情報であり、テキスト情報よりも素早く認識され理解力も高まります。

出典:Photos on Facebook Generate 53% More Likes Than the Average Post
上記Facebookの写真投稿のエンゲージメントを示した図です。写真はテキストだけの投稿に比べて、いいね約53%、コメント約104%と、高いエンゲージメント効果を示しています。
機械的な投稿はしない
ブランド価値を伝えるには、ユーザーとの「対話」が大切です。
特にソーシャルメディアが普及した昨今では、日常的に大量の情報が流れてきます。単純化した情報発信は、スパムと認識される可能性がある。ユーザーの声に耳を傾け、疑問や質問、コメントに応えていくことが、単純化(機械化)したメッセージを回避するカギとなる。
斬新なアイデア、リスクを恐れない
多くのユーザーの共感を得るためには、いつの時代も人に読まれる面白い記事を書くことが大切です。リスクを恐れずに、斬新なアイデアをアウトプットし続けることが求められます。
常に世界を動かすのは、常識を覆す突飛した人物。このプロセスこそが、ユーザーが読みたくなるコンテンツを作るのに大切となります。
まとめ
これからはブランド価値を高めてファンを増やし、検索ワード創出型(ブランド名で検索されるクエリ)を確立していくことが重要です。
ここで紹介した、「ブランド認知を高める7つのカギ」を参考にして、自身のブランド認知向上にお役立てください。