
この記事では「Xserver(エックスサーバー)」から「ConoHa WING」へサーバー移行する方法を図解でわかりやすく解説します。
目次
はじめに|移行手順9つのステップ
エックスサーバーからConoHa WINGへの移行は、大まかに次の手順で行います。
- サイトのバックアップをとる
- ConoHa WINGのサーバーを契約する
- ドメインを追加する
- ConoHaのDNS設定をエックスサーバーに向ける ※
- サイトをコピーする(かんたん移行)
- コピーされたサイトを確認する
- ドメインのネームサーバーを変更する
- SSL設定をする
- DNS設定を元に戻す
※手順4はダウンタイム(サイトが表示されない期間)を発生させないために行なう作業です。
手順1|サイトのバックアップをとる
万一に備えて、移行作業に入る前に、移行したいサイトのバックアップをとっておきましょう。
バックアップ方法は、以下記事で解説しています↓
WordPressをバックアップする方法「All-in-One WP Migration」
手順2|ConoHa WINGのサーバーを契約する
バックアップが完了したら、ConoHa WINGに申し込みます。
契約手順①|ConoHa WINGに申し込む
ConoHa WING にアクセスし、「今すぐお申し込み」をクリックします。

お申し込み画面になるので、左の「初めてご利用の方」にメールアドレスとパスワードを入力します。

- メールアドレス
- 確認のため、もう一度メールアドレスを入力
- パスワード
すべて入力したら「次へ」をクリックします。
続けて、契約プランを選びます。

「プラン選択」の解説
①料金タイプ
料金タイプは「通常料金」と「WINGパック」があります。
3ヶ月以上サーバーを利用する場合は「WINGパック」がお得です!
②契約期間
契約期間を選択します。(12ヶ月がおすすめです!)
③プラン
どれを選べばいいのか分からないという方は「ベーシックプラン」を選んでおけばOKです!
(プランは後から、いつでも変更できます)
④初期ドメイン
好きなものでOKです。(ここで設定する初期ドメインは特に使いません)
サイトに使うドメインは後ほど取得できます。
⑤サーバー名
好きな名前でOKです。(管理画面上で表示される名前になります)
特にこだわりがなければ、そのままで大丈夫です。
①〜⑤まで入力が完了したら「次へ」をクリックします。
契約手順②|個人情報を入力する
続いてお客様情報を入力します。

①〜⑨まで入力が完了したら「次へ」をクリックします。
続いてSMS認証を行います。①の電話番号を確認し「SMS認証」をクリックします。

携帯に認証コードが送られてくるので、①に「認証コード」を入力し「送信」をクリックします

これでSMS認証が完了です。
契約手順③|決済情報を入力する
続いて決済情報を入力します。

「お支払い方法」の解説
①支払方法
支払方法は「クレジットカード」「ConoHaチャージ」の2つです。
②カード情報
・名義
・カード番号
・有効期限
・セキュリティコード(カードの背面に記載されている3桁の数字です)
お支払い方法の入力が完了したら、「お申し込み」をクリックします。
すると、以下のようなポップアップが出るので「今は追加しない」をクリックします。(無料独自ドメインは、後から追加できます)

手順3|ドメインを追加する
それではConoHa WINGに移行したいサイトのドメインを追加していきます。
画像の通りに進みましょう。

- 「WING」を選択
- 「サーバー管理」を選択
- 「ドメイン」を選択
- 「ドメイン」をクリック
すると「ドメイン追加」画面が表示されます。

- 「新規ドメインを追加」を選択
- 「移行したいサイトのドメイン」を入力
- 「利用しない」を選択
- 「保存」をクリック
無料独自SSLは「利用する」にするとエラーになってしまうので、この段階では「利用しない」を選択します。(SSL設定は最後に行います。)
手順4|ConoHaのDNS設定をエックスサーバーに向ける
ドメインが追加できたら、次はダウンタイム(サイトが表示されない期間)を発生させないための作業を行います。
XserverのIPアドレスをメモする
まずはエックスサーバーのIPアドレスをメモします。
Xserverのサーバーパネルにログインし、メニュー画面の「サーバー情報」をクリックしてください。

すると、サーバー情報が表示されるので、ここに記載されている「IPアドレス」をメモします。

DNSを書き換える
続いてConoHa WINDのドメインDNSを、メモしたXserverのIPアドレスに書き換えます。

- 「DNS」を選択
- 「追加したドメイン」をクリック
- 「鉛筆アイコン」をクリック
するとDNS設定が編集できるようになるので、以下の箇所をXserverのIPアドレスに書き換えます。

画像のとおり①の、
・ タイプ「A(通常)」 名称「@」
・ タイプ「A(通常)」 名称「www」
の2箇所の値をXserverのIPアドレスに書き換えて、②の「+」アイコンをクリックします。
すると新しい項目が出てくるので、画像の通りに入力してください。

- 「A(通常)」を選択
- 「*」と入力
- 「3600」と入力
- XserverのIPアドレスを入力
入力できたら「保存」をクリックします。
左下に以下のようなポップアップが表示されたら完了です。

手順5|サイトをコピーする(かんたん移行)
移行元のサイトからWordPressのデータをまるごとコピーしていきます。
セキュリティ系のプラグインは、すべて切っておきましょう。データをコピーする際に引っかかってエラーになります。
まずは画像のとおりに「アプリケーションインストール」画面を開きます。

- 「サイト管理」を選択
- 追加したドメインになっていることを確認
- 「アプリケーションインストール」を選択
- 「アプリケーション」をクリック
するとアプリケーションインストールの詳細が表示されるので、画像のとおりに入力していきます。

「プラン選択」の解説
①アプリケーション
「WordPress」を選択。
②インストール方法
「かんたん移行」を選択。
③バージョン
そのままでOKです。(最新バージョンが選択されています)
④移行元URL
移行元サイトのURLを入力。
⑤サイトURL
「WWWあり」or「WWWなし」を選択。移行元URLと同じになるようにしましょう。
入力欄は空のままでOKです。
⑥移行元ユーザー名
移行元のWordPressのユーザー名を入力してください。
⑦移行元パスワード
移行元のWordPressのパスワードを入力してください。
⑧データベース名
特にこだわりがなければそのままでOK。
⑨ユーザー名
特にこだわりがなければそのままでOK。
⑩パスワード
8~70文字以内で「半角英数字・記号」をつかい、推測されにくいパスワードを設定します。
「コントロールパネルプラグイン」「自動キャッシュクリアプラグイン」は、両方とも「インストールする」にチェックを入れます。
すべて入力ができたら「保存」をクリックします。
するとサイトのコピーが始まり、ステータスが「移行中」になるので、しばらく待ちます。(サイトの規模によりますが、30分~数時間ほどかかります。)

ステータスが「100%」になったら完了です。

「失敗しました。移行元サイトログイン確認。入力形式が不正です。」
というエラーが出る場合、移行元サイトの「サイトのURL、アカウント名・パスワード」が誤っていることが原因です。
※サイトURLは、例えばWordPressを「wp」フォルダなどにインストールしている場合は「http://xxx.net/wp/」と入力します。
手順6|コピーされたサイトを確認する
サイトが正常にコピー(データ移行)されたか確認しましょう。
画像の箇所で確認ができます。

- 「サイト管理」を選択
- 「サイト設定」を選択
- 「基本設定」を選択
- 「動作確認URL」を開いて、利用設定を「ON」にする
- 発行されたURLをクリック
手順7|ドメインのネームサーバーを変更する
ドメインのネームサーバーをConoHaに変更していきます。
ここでは「ムームードメイン」の場合で解説します。ムームードメインにログインし、画面のとおりに進みます。

- ドメイン操作の「ネームサーバ設定変更」を選択
- 移行したいドメインの「ネームサーバ設定変更」をクリック
ネームサーバ設定変更の画面になるので、以下のとおり変更します。

- 「GMOペパポ以外 のネームサーバーを使用する」を選択
- ConoHaのネームサーバーを入力する
ネームサーバ1に「ns-a1.conoha.io」
ネームサーバ2に「ns-a2.conoha.io」
ネームサーバ3に「ns-a3.conoha.io」
と入力します。
入力したら「ネームサーバー設定変更」ボタンをクリックして完了です。
手順8|SSL設定をする
以下①~⑤の手順で「無料独自SSL」の利用設定を「ON」にします。

3時間ほどで「設定中」→「利用中」に変わります。

これで独自SSLの設定は完了です。
手順9|DNS設定を元に戻す
最後に、手順4でXserverのIPアドレスに変更したDNS設定を、ConoHa WINGのIPアドレスに戻します。
まずは、ConoHa WINGのIPアドレスをメモします。

- 「サーバー管理」を選択
- 「契約情報」を選択
- サーバー情報のスペックに記載されている「IPアドレス」をメモする
続いて、以下の手順で「DNS設定」の画面を開きます。

- 「DNS」を選択
- 「移行したドメイン」をクリック
- 「鉛筆アイコン」をクリック
DNS設定が編集できるようになるので、以下のとおり編集します。

- タイプ「A(通常)」の名称「*」「@」「www」の3箇所の値をConoHaのIPアドレスに書き換える
- 「保存」をクリック
以下のポップアップが表示されたら完了です。

これで、サーバー移転のすべての作業が完了です!
お疲れさまでした。それでは素敵なConoHaライフをお送りください!