
直帰率の平均や目安、何をしたら改善できるかを紹介します。直帰率はサイトのパフォーマンスを図る重要な指標のひとつとなるため、直帰率の平均と目安を参考に、必ず最適化しましょう。
目次
直帰率とは?
直帰率とは、ユーザーがページを訪問した時に、他のページを回遊せずに離脱する割合を表したものです。
例えば以下のような場合、直帰率は25%となります。

直帰率の平均
直帰率の平均は、サイトの種類によっても異なります。
情報・技術系のブログやランディングページ(LP)は比較的、直帰率が高くなる傾向にあります。一方、コーポレートサイト、ECサイト、コミュニティサイトなどのトップページの場合、商品や情報を探すため、直帰率は低くなる傾向にあります。
種類 | 直帰率平均 |
---|---|
ブログ | 70~98% |
コーポレートサイト | 40~60% |
ECサイト | 30~50% |
コミュニティサイト | 40~60% |
ランディングページ | 70~90% |
直帰率の目安
一般には、前述した平均を目安とすれば良いですが、「直帰率が高い=パフォーマンスが低い」とはなりません。
技術的な情報を探している場合、大抵はそのページで完結(満足)することが多いでしょう。
仮に直帰率が高くても、滞在時間が長ければ、それだけコンテンツに満足してよく読んでいると判断できます。SEOの観点においても、ユーザーの満足度を表すファクター(指標)の1つとして”滞在時間”を見ていると言われています。
直帰率が高い理由
直帰率が高くなる理由には、以下のような原因があります。
- 探している情報が見つからない
- 求めていた内容と異なる(タイトル・ディスクリプションのミスマッチ)
- ページの読み込み速度が遅い
- 導線が不十分
- サイトが分かりにくい
- コンテンツが読みずらい
- ファーストビューが広告で埋め尽くされている
直帰率を下げる改善策
直帰率は、サイトのパフォーマンスを図る大切な指標です。以下の改善策を施すことで直帰率の低下に大きく貢献します。
- タイトル・ディスクリプションのミスマッチを無くす
- ユーザーに役立つコンテンツにする
- フォントサイズ・行間を読みやすく改善する
- ROSリンクを精査する
- 関連記事や人気記事を設置する
- 関連リンクを設置する
- ファーストビューに訴求のあるコピー・画像を配置する
- 専門性を高めた内容にする
- サイトの高速化を図る
- モバイルフレンドリー対応する
- 次への誘導を作る
- ポップアップ広告の配信をやめる
タイトル・ディスクリプションのミスマッチを無くす
訪れたページが望んでいた結果と異なる場合、ユーザーはすぐさまページを離れてしまいます。
タイトル・ディスクリプションは、コンテンツ内容を示唆した魅力的なコピーや説明文にすることで、直帰率の低下に貢献します。
ユーザーに役立つコンテンツにする
誰でも知り得るあたりまえの内容や情報不足など、ユーザーの要望に答えられない低品質なコンテンツの場合、そのページは読まれることはないでしょう。
徹底的に親切な内容に仕上げ、ユーザーに役立つコンテンツを提供することで、高い満足度を得ることができ、直帰率の低下に繋がります。
ユーザーに役立つコンテンツ作りは「Googleに評価される良質なコンテンツを作る3つの条件と5つのステップ」が役立ちます。
フォントサイズ・行間を読みやすく改善する
フォントサイズや行間が極端に小さかったり詰まっているなど、文章が読みにくいと、続きを読むのをやめてしまうでしょう。
最適なフォントサイズと行間にして、読みやすいコンテンツに仕上げることで直帰率の軽減に役立ちます。
ROSリンクを精査する
ROSリンクとは、グローバルナビ(ヘッダー)やフッター、サイドにある全ページに共通するリンクのことです。このROSリンクを最適化することで回遊性を高め、直帰率の低下に貢献します。
関連記事や人気記事を設置する
コンテンツ下やサイドに、関連記事や人気記事を設置することで、ユーザーの興味を惹き回遊性が高まり、直帰率が低下します。
関連リンクを設置する
本文中のテキストに関連リンクを設置することで、回遊性を高めると同時にユーザビリティの向上に役立ちます。
ファーストビューに訴求のあるコピー・画像を配置する
ユーザーはページを開いた瞬間(最初の3秒)で、読み進めるか否かを判断すると言われています。そのため、開いた瞬間に見える画面領域(ファーストビュー)はとても重要となります。訴求のあるキャッチコピーやアイキャッチ画像をファーストビューに配置することで直帰率の低下に貢献します。
訴求力抜群のアイキャッチ画像選びには、「有料の写真素材サイト13選!圧倒的な高訴求ストックフォト厳選」が役立ちます。
専門性を高めた内容にする
ニッチで専門性の高いコンテンツは、ユーザーの満足度が高く、悩みや要望に応えれる可能性が高い。
例えば、プログラムについて知りたい人が、学習しようと検索した場合、プログラム関連の記事が1ページしかない場合と、サイト全体がプログラムに特化した「専門サイト」があった場合、おそらく後者の方をじっくりと読むのではないでしょうか。専門性の高いサイトは、平均セッション時間、直帰率が良くなります。
サイトの高速化を図る
サイトの読み込みが2秒遅いだけで、直帰率が約50%も増加すると言われています。そのため、サイトを高速化することで、直帰率の低下に大きく貢献します。
優れたコンテンツを提供しても、読み込み速度が遅いことでパフォーマンスが低下してしまうのはもったいないでしょう。遅延の原因を解消し、ページの表示速度を高速化を優先すべきです。
モバイルフレンドリー対応する
イギリスの制作会社dreamscapeは、モバイルフレンドリーと直帰率の関係性について以下のような調査を公表している。
Research also shows that bounce rates for websites that are not mobile-friendly are often between 85 – 90%, which will mean an immediate loss in traffic of between 10 – 25%.
抄訳:
調査したところでは、モバイルフレンドリーではないサイトの離脱率はしばしば85 – 90%となっており、これは10 – 25%のトラフィックを逃したのと同じことなのです。
スマホに対応していないと、約20%前後のユーザーを失うことになります。直帰を防ぐために必ず、モバイルフレンドリー対応を行いましょう。
次への誘導を作る
最近では、1つのコラムを複数ページに分けて執筆しているブログが増えてきました。このような取り組みは、ブログ記事での直帰率を下げるために効果的な施策と言えるでしょう。
例えば、ランキング形式のものであれば、下位から紹介し最後のページで上位3位を紹介することで、回遊性が高まり、直帰率の低下に役立ちます。
ポップアップ広告の配信をやめる
収益性を意識するあまり、ポップアップ広告を配信するサイトを見るが、これはユーザーのストレスを増幅させ、直帰率に悪影響を与えます。
まとめ
直帰率を下げることで、サイトのパフォーマンスが高まり、ユーザビリティの向上にも貢献します。滞在時間や回遊性が高いサイトは、ユーザーの満足度が高いと判断でき、Googleからの評価も高くなるでしょう。ここで紹介した、直帰率の改善策を実施し、seo上位表示を目指しましょう。