
高いオーソリティを得ることで、安定的かつ継続的な上位表示を実現を実現できます。
ここでは、Googleが認めるオーソリティサイトの「9つの条件」と「5つのメリット」について解説します。
オーソリティサイトとは?
オーソリティ(Authority)とは「権威」を意味し、誰もが認める権威性のあるサイトのことをオーソリティサイトと呼びます。
いわば特定分野のトップ・オブ・トップであることを指します。
オーソリティサイトってどんなサイト?
例えば天気情報なら「気象庁」など、その分野で権威性の高いサイトをGoogleはオーソリティサイトとして認めます。
日常生活で言えば、価格を調べるなら「価格.com」、料理のレシピを調べるなら「クックパッド」のように、ある特定の情報を調べるときに誰もが認めるサイトです。
Blogで稼ぐなら「まだ東京で消耗してるの?(イケダハヤト)」、webデザインギャラリーなら、「MUUUUU.ORG」など色々ありますね。
オーソリティサイトのSEO効果
権威性の高いオーソリティサイトとGoogle検索エンジンに認識されれば、検索の上位表示を実現でき、自然検索からの継続的かつ安定的なトラフィック増加が望めます。
GoogleのMatt Cutts氏は、検索アルゴリズムで、特定の分野・領域で権威性のあるサイトを検出し、そうしたオーソリティサイトの検索順位を優遇する(ランキングブースト = 順位を少し上げる)と述べています。
高品質で有益なコンテンツを発信しているサイトを、検索で表示機会を増やすことは、極めて合理的なアルゴリズムと言えます。
オーソリティを決める9つの条件
オーソリティの決定には、以下の9つの条件があります。
- 運営期間
- コンテンツボリューム
- 鮮度&更新性
- テーマ&専門性
- アウトバウンドリンク
- インバウンドリンク
- コミュニティ
運営期間
運営期間が長く、長きにわたって運営されているサイトは、相応に価値のある、有益な情報を提供していると判断でき、オーソリティの決定要因となります。
ただし、単に期間が長いこと自体が必ずしも有効とは言えません。
変化が少なく普遍的な情報に関しては、長期的に情報を提供し続けていることに権威性を持ちますが、社会的変化の大きな即効性のある情報に関しては、最新の情報に価値があります。
時間軸による評価は、検索キーワードの性質により、ポジティブにもネガティブにもなり得ます。
コンテンツボリューム
高品質なコンテンツが多く蓄積されたサイトは、ユーザーにとって有益で価値ある情報を提供できると判断できます。サイトのコンテンツボリュームはオーソリティの決定要因となります。
ただし、単にページ数が多いことだけが有効とは言えず、中身の薄い低品質なコンテンツを大量に量産すると、逆にサイトの評価を下げることになります。
更新性&情報鮮度
一定の更新性や・鮮度の高い情報を保つことは、高品質なコンテンツの維持に不可欠です。
トレンドに合わせて最新の情報を提供することは、ユーザーのニーズに対応した優良なサイトを満たす条件のひとつとなります。
テーマ&専門性
サイト全体のテーマが統一され専門性に特化したサイトは、一定以上の情報を提供しており、ユーザーに有益な価値を与えると判断できます。テーマ&専門性はオーソリティの決定要因となります。
一般的に専門性の高いサイトは、運営期間とともに関連性の高い被リンクが自然と増加していき、権威性が増していくことでしょう。
アウトバウンドリンク(外部への発リンク)
有益なコンテンツへの「発リンク」は、自らのコンテンツに付加価値を与えます。
自らのコンテンツのみならず、有益で関連性の高い外部の情報も紹介することで、ユーザーに付加価値を与えられると判断できます。アウトバウンドリンクはオーソリティの決定要因のひとつとなります。
インバウンドリンク(外部からの被リンク)
高品質なサイトからの「被リンク」が多く集まったサイトは、ユーザーの満足度が高く、多くの支持を集めていると判断できます。
Googleはこのようなサイトを高く評価し、オーソリティを決める重要な要因としています。
ただし、単に数だけを見ている訳ではなく、関連性のないサイトや低品質なサイトからのリンクが多いことは、サイトの評価を下げる原因となります。
ダイバーシティ(リンクの多様性)
インバウンドリンクは、リンクの多様性も考慮する必要があります。リンクの多様性があることは、オーソリティの判断基準のひとつとなります。
サイトの種類には、以下のような様々なサイトがあります。
- ポータルサイト
- ニュースサイト
- ブログサイト
- ソーシャルメディア
- コーポレートサイト
- 教育機関のサイト
- フォーラム
通常、被リンクが貼られた場合、100本の被リンクが全て「ブログサイト」から貼られるのは不自然です。
Googleは、リンクの多様性もオーソリティを判断する基準のひとつとして見ています。
コンテキスト(文脈)
コンテンツを評価する指標のひとつに「コンテキスト」が挙げられます。
コンテキストとは、「文脈」や「背景」などを意味し、ユーザーが誰で今どのような状況にあり、何を求めているのかを判断するものです。
検索エンジンは、ユーザーの意図や前後の背景を読み取って、ユーザーの検索クエリによりマッチした検索結果を返します。コンテキストを考えることは、オーソリティを高める上で大切な要因のひとつとなります。
コミュニティ
ソーシャルメディアやブログなどで、紹介されたり話題になるサイトは、ユーザー評価が高く有益なコンテンツであると判断できます。
多くのメディアで拡散されることで、サイトのオーソリティを高めるきっかけとなります。
オーソリティサイトになる5つのメリット
オーソリティサイトになると、以下5つのメリットがあります。
- 安定的に上位表示される
- ペナルティを受けにくい
- 上位表示スピードが上がる
- 自然と拡散していく
- ロングテールキーワードで上位表示され易くなる
安定的に上位表示される
オーソリティサイトになるとアルゴリズム変動があっても、安定的かつ継続的に上位表示を保ち続けることができます。これは、オーソリティサイトの最大のメリットとも言えます。
一般のサイトは、アルゴリズムに弱く、順位が変動しやすい弱点があります。
ペナルティを受けにくい
オーソリティサイトになることで「ペナルティ」に対しての耐久性が強くなります。
不適切な施策は好ましくありませんが、多少無茶な対策をしてもペナルティが受けにくい性質があります。
すぐに上位表示できる
オーソリティサイトは基礎体力が備わっているため、新規コンテンツを作成後、いち早く上位表示されるようになります。
自然的に拡散していく
オーソリティサイトになると、自らが対策を講じなくてもソーシャルメディアやブログで紹介されたり自然と拡散していきます。コンテンツの作成とともに、被リンクが増加していきます。
下層ページも上位表示されやすい
TOPドメインのオーソリティが高いことによる恩恵もあり、2階層や3階層などの下層ページの検索順位も上がりやすくなります。
オーソリティの確認方法
サイトやページのオーソリティを調べる、以下2つの方法を紹介します。
webサイト「Moz – Open Site Explore」でチェックする
Open Site Exploreにアクセスして、URLを入力し [Search] をクリックします。

以下画面で、ドメインやページのオーソリティをチェックすることができます。

DOMAIN AUTHORITY | サイトのドメインオーソリティを表します。 |
---|---|
PAGE AUTHORITY | そのページのオーソリティを表します。 |
※1日の3回までの使用制限があり、無料登録することで制限なく使えるようになります。
拡張プラグイン「MozBar」を使う
ブラウザの拡張プラグイン「MozBar」を使うことでも、オーソリティのチェックができます。
拡張プラグイン「MozBar(Chrome版 / Firefox版)」をインストールします。
ブラウザのツールバーの [M] アイコンをクリックします。

すると、画面上部にMozBarのバーが表示され、ドメインやページのオーソリティがチェックできます。

PA | そのページのオーソリティを表します。 |
---|---|
DA | サイトのドメインオーソリティを表します。 |