
この記事では、AMPが正しく設定できているかを検証するための5つのチェック方法を説明します。
目次
アドオン「AMP Validator」で確認する
AMP Projectが公開するChromeの拡張機能「AMP Validator」を追加することで簡単にAMPチェックが行えます。

アドオンをインストールしてページを開くと、ブラウザの右上に上記のようなアイコンが表示されます。AMP化されている場合は、青色マークが表示され、クリックすると緑色になりAMPページが開きます。一方で、AMP化されてない場合は、グレーのマークが表示されます。
「AMPテストツール」で確認する
「https://validator.ampproject.org/」にアクセス。「URL」を入力し右側にある「VALIDATE」ボタンをクリックすると、AMPチェックを行えます。

正常にAMP対応されていれば「Validation Status:」が「PASS」と表示されます。一方エラーがある場合は「FAIL」と表示され、エラー箇所が表示されます。

「Search Console」で確認する
Search Consoleにログインして、[検索での見え方] → [Accelerated Mobile Pages] の画面でAMP対応されているかを確認できます。

このレポートからは、AMPページの「インデックス数」やAMPページに発生している「エラーの内容」を知ることができます。
Chromeの「デベロッパー ツール」で確認する
Google Chromeのデベロッパーツールの機能を使うと、AMP HTMLのバリデーションをチェックでき、AMPが定める仕様に従って正しくコーディング出来ているかを検証できます。
手順1「URLの末尾に#development=1を付与する」
AMPページのURLの末尾に「#development=1」を付与してアクセスします。

例えばAMPページのURLが「https://example.jp/amp/index.html」であれば、「https://example.jp/amp/index.html#development=1」としてアクセスします。
手順2「デベロッパーツールを起動する」
次のいずれかの方法で「デベロッパーツール」を起動します。
- マウス右クリックから [検証] をクリック
- ショートカットで開く「Ctrl + Shift + i (Windows) / Cmd + Opt + i (Mac)」
- [Chromeの設定(右上の3本バー)] → [その他のツール] → [デベロッパー ツール]
手順3「Consoleメニューを選択する」
デベロッパーツールで「Console」タブを選択します。

1行目に「Powered by AMP ⚡ HTML – Version xxxxxxx」が表示していれば、AMPページとして認識されています。
また、AMPが定める仕様に従って正しいコーディングができていれば、続いて「AMP validation successful.」 と表示されます。記述に誤りがある場合には、ここにエラーが表示されます
構造化データ テスト ツールで確認する
構造化データテストツールでは、記事コンテンツにAMP用のschema.orgが正しく設定できているかを検証できます。
AMPページのURLを入力して「テストを実行」をクリックします。

すると以下のように、検証結果が表示されます。schema.orgがきちんとマークアップされていないと、AMP記事として検索結果のカルーセル上に表示されない可能性があります。そのため記事コンテンツはschema.orgも正しく設定しておく必要があります。

エラー修正後の対応
AMPチェックで見つかったエラーを修正した後は、Googleに認識してもらわなければなりません。以下のいずれかの方法で知らせましょう。
xml sitemapを送信する
エラーは複数のページに渡っていることが多く、修正も複数ページが対象になるでしょう。 そのため再クロールを促すためには、xml sitemap を送信すると効率的です。この時に、<lastmod> を設定しておくと優先的に再クロールしてくれます。
サイトマップの送信で気を付けたいのが、「AMPページのURL」ではなく「本体ページのURL」をサイトマップに記述することです。
※クロール頻度はページによって変わってきます。
Fetch as GoogleでURLを送信する
修正したページが少なければ、Fetch as Googleで「URLをインデックスに送信」すると良いでしょう。
再クロールを待つ
検索エンジンクローラーは、本体ページに記述されている rel=amphtml を発見すると対応するAMPページもクロールしてくれます。 そのため何もしなくても、元のページがクロールされるとAMPページも再クロールされます。