
本記事では「アフィリエイトやブログ」で経費として計上できる出費についてまとめています!アフィリエイター・ブロガーはぜひ参考にしてみてください!
※この記事に書いてることは、“筆者はこうしている” という一例であり、正確性を保証するものではございません。間違った解釈をしている可能性もあるため、あくまで参考程度、確定申告は自己責任でおねがいします。
目次
経費とは?

経費とは、事業で稼ぐために必要な出費のことです。
毎年おさめる税金(所得税や住民税)は「収入」から「経費と各種控除」を引いた金額に課税されます。
▼課税対象
売上 -( 経費 + 各種控除 )
アフィリエイトやブログは、他の業種に比べて経費率が少ないため、税金が高くなりがちです…。
そのため、“経費にできるものをしっかり計上” することが節税のカギになります!
アフィリエイトの経費率(経費にできる割合)

アフィリエイター・ブロガー・ライター業の経費率は「40%程度」が目安といわれています。
もし売上が500万円だった場合、経費が200万円程度になるイメージです。
アフィリエイトやブログは経費率が少なく、ふつうに記帳していると経費は「20~30%程度」で済むことが多いですが、経費にできるものはしっかり計上しないと無駄に税金を払うハメになります!
【備考】各業種の経費率の目安
ちなみに各業種の経費率の目安は、
●卸売業や小売業は80~90%
●製造業や飲食業は60~70%
●サービス業は50%
と設定されており、これを超えると税務調査の際に、厳しくチェックされやすくなります。
こう見ると、アフィリエイトやブログの経費率はかなり少ないことが分かります。だからこそ、経費にできるものはしっかり計上することが大事です!
アフィリエイトで経費にできる出費まとめ

アフィリエイトで経費にできる出費を以下にまとめました。
事業に関係する出費はしっかり経費にしないと、あとから税金が大変なことになります・・・。
各経費の「勘定科目のつけ方」や「按分割合」についても説明していますので、ぜひ参考にしてください!
経費にできるもの | 勘定科目 |
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家賃(自宅兼事務所/オフィス) | 地代家賃 |
光熱費 | 水道光熱費 |
駐車場代、ガソリン代 | ▼マンションなど月極の場合 地代家賃 ▼コインパーキングの場合 旅費交通費 |
サーバー代、ドメイン代 | 通信費、貸借料 |
インターネット代、wifiルーター | 通信費、光熱費、支払手数料、インターネット代 |
スマホ代(通信費・端末代)、電話代、FAX代 | ▼スマホの利用料 通信費 ▼端末代 10万円未満:消耗品費、10万円以上:備品費 |
書籍代・雑誌代 | 新聞図書費、書籍代、研究開発費 |
素材集、写真素材、webテンプレートの購入代 | 広告宣伝費、消耗品費、雑費 |
セミナー参加費、コンサル料、情報商材代 | 研修採用費(研修費)、図書研修費、取材費 |
同じ業種の人間との交流(飲み会代) | 接待交際費 |
カフェで作業をした時のカフェ代 | ▼ノマドワークなどでカフェを利用した場合 雑費 ▼カフェやファミレスで打ち合わせをした場合 接待交際費、会議費 |
レビュー商品、アフィリエイト商材の購入費 | ▼レビュー商品 新聞図書費、備品費、消耗品費、研究費、資料費、調査費、取材費、雑費 ▼取材のための旅費 旅費交通費、取材費 |
振込手数料 | 支払手数料 |
記事やデザイン制作の外注費 | 外注工賃 |
パソコン関連 | ▼10万円未満 消耗品費 ▼10万円以上 「備品」勘定などの資産勘定を使って資産計上する |
PPC広告、リスティング広告費 | 広告宣伝費 |
家賃(自宅兼事務所/オフィス)
自宅で仕事をしているアフィリエイターは、「家賃」を経費にできます。
計上できる割合に明確な決まりはなく、“どれだけ仕事で使用しているか” によって決められます。
一般的に家賃の「30~60%程度」が妥当です。
勘定科目 | 地代家賃 |
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按分(経費にできる割合) | 自宅兼事務所の場合:30~60% 専用オフィスの場合:100% |
算出方法
家賃按分を算出する方法は2パターンあり、「①作業時間」か「②専有面積」で計算します。
① 作業時間で算出
自宅で1日8時間作業している場合、
8(時間)÷24(時間)=3となり、家賃の「3割」を経費として計上できます。
② 専有面積で算出
家全体の広さが50㎡で、仕事スペースが20㎡の場合、
20(㎡)÷50(㎡)=4となり、家賃の「4割」を経費として計上できます。
住居スペースのうち、仕事で使うパソコンや机、資料がある棚など、業務に使用していると思われる面積を算出します。
光熱費
自宅で仕事をしている場合は「光熱費」も経費にできます。
アフィリエイター・ブロガーはパソコンを使って作業をしますよね。仕事中に使用した分の電気代は経費になります。
※ただし、水道代やガス代は経費にできません・・・。
勘定科目 | 水道光熱費 |
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按分(経費にできる割合) | 自宅兼事務所の場合:30~60% 専用オフィスの場合:100% |
算出方法
光熱費も家賃と同様に、「①使用時間」か「②専有面積」で算出します。
① 使用時間から算出
1日8時間パソコンを使用している場合、
8(時間) ÷ 24(時間) = 3となり、電気代の「3割」を経費として計上できます。
② 専有面積から算出
光熱費を専有面積から割り出す場合は、自宅にあるすべてのコンセントの差込口に対して、業務で使用している差込口の比率を求めます。
例えば、家全体で12個のコンセントがあり、そのうち4個のコンセントをパソコンやプリンターなど、仕事関連の機器で使用している場合、電気代の「3割」を経費として計上できます。
ただし、家電によってワット数が異なるため、コンセントの数よりも「使用時間」で算出する方がわかりやすいかも知れません!
駐車場代、ガソリン代
アフィリエイターは、コワーキングスペースや打ち合わせの移動、取材などで車を使うこともあるでしょう。このように事業のために車を使用している場合は、「駐車場代、ガソリン代」も経費として認められます。
この他にも、車にかかる費用(高速道路の通行料金、自動車税、車検代、自動車保険など)も按分に応じて、その一部を経費にできます。
旅行系アフィをやっている方は、現地まで車で移動!なんてことも多いと思います。
勘定科目 | ▼マンションなど月極の場合 地代家賃 ▼コインパーキングの場合 旅費交通費 |
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按分(経費にできる割合) | 業務使用割合によって按分 |
事業とプライベート兼用で車を使用している場合は按分するのが難しいですが、「走行距離」で算出するとわかりやすいでしょう。
駐車場代の按分は、例えば1ヶ月に100km走行しており、その内30kmを事業として走った場合、「駐車場の30%」を経費として計上できます。
ガソリン代は、事業として使用したことを証明するために、レシート(領収書)の裏に「○○取材」などと、メモしておくとよいでしょう。
サーバー代、ドメイン代
運営サイトで使用している「サーバー」「ドメイン」の費用はすべて経費にできます。
サーバー代やドメイン代の勘定科目は基本的に「通信費」で問題ありません!
(中には、サーバーをレンタル費と考えて「貸借料」で処理する企業もいるようです)
勘定科目 | 通信費、貸借料 |
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インターネット代、wifiルーター
自宅でアフィリエイトをしている場合、インターネット代(プロバイダや光回線)の一部を経費にできます。インターネットを仕事とプライベートの使用時間でそれぞれ按分して計上します。
インターネットの勘定科目は基本的に「通信費」で問題ありません!
(中には、「光熱費」や「支払手数料」、新たに科目を追加して「インターネット代」と処理する人もいるようです。)
勘定科目 | 通信費、光熱費、支払手数料、インターネット代 |
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スマホ代(通信費・端末代)、電話代、FAX代
スマホ1台を仕事とプライベート兼用で使用している方も多いと思います。この場合、「スマホの通信費」や「電話代/FAX代」の一部を経費にできます。
また、利用料金だけでなくスマホの端末代も経費として落とせます。
今の時代、“スマホで情報収集” するのは常識です。事業として使用した分を按分して、経費計上しましょう。按分割合に決まりはないため、自分で決めてOKです!(常識の範囲で)
例えば、プライベート60%、事業40%程の使用割合なら、スマホ利用料金、端末代の40%を経費にできます。
勘定科目 | ▼スマホの利用料 通信費 ▼端末代 10万円未満:消耗品費、10万円以上:備品費 |
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按分(経費にできる割合) | 業務使用割合によって按分 ※事業用のスマホや固定電話は100%計上 |
プライベートと事業用でスマホを分けていれば、100%計上できます。
書籍代・雑誌代
専門知識を身につけたり、スキルアップ、情報収集のために購入した、書籍・雑誌は経費にできます。
アフィリエイトの場合、入門書、SEO・ライティング関連の本、ワードプレスの本、CSS/HTMLの本、webデザインの本、税金・確定申告の本、記事を書くために参考にした本など、事業のために購入した書籍は、すべて立派な経費になります。
書籍・雑誌の勘定科目は基本的に「新聞図書費」とすればOKです!
勘定科目 | 新聞図書費、書籍代、研究開発費 |
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素材集、写真素材、webテンプレートの購入代
アフィリエイトサイト・ブログを作るために購入した、素材や写真、webテンプレートなどはすべて経費にできます。
サイトデザインや記事のアイキャッチ画像・図を作るために、ストックフォトやweb素材、テンプレートを購入することも多いでしょう。
このような素材の勘定科目は基本的に「広告宣伝費」とすればOKです!
勘定科目 | 広告宣伝費、消耗品費、雑費 |
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セミナー参加費、コンサル料、情報商材代
アフィリエイトやブログで稼ぐために、ネットビジネスのセミナーに参加したり、情報商材を購入したり、ブログのコンサルを受ける人も多いでしょう。このように事業につながる出費はすべて経費にできます。
セミナー参加費、コンサル料、情報商材代の勘定科目は基本的に「研修採用費」とすればOK!商材を買ってレビュー記事を書く場合は「取材費」としてもいいでしょう。
勘定科目 | 研修採用費(研修費)、図書研修費、取材費 |
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同じ業種の人間との交流(飲み会代)
アフィリエイターや経営者、同じ業種の情報交流の飲み会代も経費にできます。アフィリエイトをしていると、アフィリエイターやブロガー、ASP担当者と食事する機会もあります。
そうした飲食代の勘定科目は、基本的に「接待交際費」とすればOKです!
勘定科目 | 接待交際費 |
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接待交際費は線引が曖昧なため、税務署も一番見ている項目です。
確定申告時には、“だれと食事したのか” までは見られませんが、過剰に計上していると怪しまれて、後から突っ込まれたときに大変です…。(あくまで常識の範囲で!)
※筆者は交際費は、ほぼありません。
プライベートな食事を経費にするのはNGですが、仕事に直接関係のない知人との会食であっても、仕事のインスピレーションなど情報交換の場になっていれば経費になります。
カフェで作業をした時のカフェ代
最近はノマドやフリーランスなど、カフェで仕事をする人も増えています。仕事のために一人で喫茶店を利用した場合 、コーヒー代は経費にできます。
ただし、食事は仕事とは無関係なので、たとえカフェで仕事をしたからといって食事代は経費にはなりません。
勘定科目に決まりはないため、ノマドワークでカフェを利用した場合は「雑費」。打ち合わせで利用した場合は「接待交際費」「会議費」とすればOKです!
勘定科目 | ▼ノマドワークなどでカフェを利用した場合 雑費 ▼カフェやファミレスで打ち合わせをした場合 接待交際費、会議費 |
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レビュー商品、アフィリエイト商材の購入費
アフィリエイトでは、商品を自腹購入してレビュー記事を書くことも多いですよね。レビューのために購入した「商品」や「アフィリエイト商材」は経費にできます。
例えば、
●レビュー用の商品やサプリ代
●旅行系アフィの旅費・宿泊費
●グルメレビューの飲食代
●ゲームレビューのゲーム購入代 など…。
レビュー商品の勘定科目は「新聞図書費、備品費、消耗品費、研究費、資料費、調査費、取材費、雑費」など何でもOKです!
勘定科目 | ▼レビュー商品 新聞図書費、備品費、消耗品費、研究費、資料費、調査費、取材費、雑費 ▼取材のための旅費 旅費交通費、取材費 |
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ただし、アフィリエイトをやっているからといって、なんでもかんでも経費にできる訳ではありません!ブログのアクセス数や収益が全然なかったら、さすがに経費にするのは難しいでしょう。
事業収入につながっていることが「経費」の条件です。
【経費にできない例】
●美容系アフィで美容液を買って、記事を書いた後に日常生活で使用する
●旅行系アフィをやっているから、海外旅行など全ての旅費を経費で落とす
●住宅ローンのアフィをやっているから、家のローンをまるまる経費にする
一番下はかなり極端な例ですが、これらをすべて経費にするのは無理があります。
振込手数料
ASPの振込手数料、経費購入にかかる振込手数料など、事業に関係する「振込手数料」は経費になります。
複数のASPを使用していたら手数料だけで月に数千円もかかります!ちりも積もれば山となるため、振込手数料は忘れずに経費計上しましょう!
振込手数料の勘定科目は「支払手数料」とすればOKです!
勘定科目 | 支払手数料 |
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記事やデザイン制作の外注費
アフィリエイターやブロガーの中には、外部ライターを使ってアフィリエイトサイト・ブログを更新している人も多いです。
このように、記事やデザイン制作などの外注費は経費になります。
外注費の勘定科目は「外注工賃」とすればOKです!
勘定科目 | 外注工賃 |
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パソコン関連
アフィリエイターはパソコンがないと仕事ができません。仕事のために購入したパソコンや周辺機器は経費になります。
パソコンの勘定科目は、10万円未満なら「消耗品費」。10万円以上なら固定資産として「減価償却」で処理します。ただし、青色申告者は30万円未満であれば、購入した年に一括で経費処理できます。
詳しい仕訳方法については、ここでは割愛します。
勘定科目 | ▼10万円未満 消耗品費 ▼10万円以上 「備品」勘定などの資産勘定を使って資産計上する |
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PPC広告、リスティング広告費
Googleアドワーズ、Yahoo!プロモーション広告、Facebook広告、Twitter広告など「広告出稿にかかった費用」は経費になります。
アフィリエイトやブログを運営していると、宣伝や集客のために広告出稿する機会も多いでしょう。
広告費の勘定科目は「広告宣伝費」で処理します。
勘定科目 | 広告宣伝費 |
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経費になりそうでならないもの

アフィリエイトやブログで経費になりそうでならないものを紹介します。
水道代、ガス代
自宅で仕事をしていると、仕事中に水を飲んだりお湯を沸かしたり、お手洗いに行ったり、水道やガスを使うことがありますが、基本的に「水道代」「ガス代」は経費として認められていません。
健康診断や人間ドック費用
アフィリエイターやブロガーなどフリーランスは体が命ですが、事業主自身の「健康健診や人間ドック費用」は経費にはなりません。
引越し費用(敷金)
自宅兼事務所の場合は、「引越し費用」や「礼金」の一部は経費になりますが、「敷金」は経費として認められていません。
駐車違反の罰金
たとえ事業で車を使っていた場合であっても、スピード違反や駐車違反などの「罰金」は経費になりません。ただし、その際にかかったレッカー代などは経費計上できるようです。
めがね代
仕事をするために必要とはいえ、「めがね」は経費になりません!
アフィリエイターやブロガーは目が見えないと仕事ができない!だから業務のために必要な経費だよね!という主張には少し無理があります。残念ながら、普段身に付けているものは、経費として認められません。
スーツ代
スーツ代は、経費として認められない定番!
たとえ仕事でしか着用しないスーツであっても、税務調査で指摘されます。メガネ同様に、普段身に付ける機会があるものは原則NGのようです。
過去の判例で、大学教授が「スーツ代は必要経費である」という主張が却下されています。(京都地裁昭和49年5月30日判決)
勘定科目は一貫性とバランスが重要!

勘定科目の付け方に決まりはないため、自由に処理してOKですが、勘定科目には「一貫性」と「バランス」を持たせることが大事です!
昨年は「○○」という勘定で処理していた項目を、今年から「△△」という勘定にするなど、コロコロ勘定科目を変えるのは原則認められていません。いったん採用した勘定科目はずっと続けましょう!
また、経費は「バランス」が重要であり、勘定科目が偏っていると税務署に目を付けられる恐れがあるので、勘定科目はバランスよく配分することが大切です。

例えば、「レビュー商品」「事務用品」「素材集」などは全て「消耗品費」で処理できますが、
・レビュー商品=新聞図書費
・事務用品=消耗品費
・素材集=広告宣伝費
といったように、勘定科目を分けることでバランスが良くなります。
ただし、事務用品を「外注工賃」にするなど、あきらかにおかしい勘定はNGです!
脱税は駄目だけど、とりあえず経費にしとく!

ありもしない経費を捏造したり、あきらかに経費ではないもの(プライベートな出費)を経費として計上するのはいけませんが、迷ったらとりあえず経費にしておけば良いでしょう。
仮に経費として認められなかったとしても、本来払うはずだった出費に、追加で20%程度多く払うだけなので、「これって経費にしていいの?」という微妙なラインの出費を計上することに対して、そこまで臆病にならなくても大丈夫です!
まとめ
ここでは、「アフィリエイトやブログで経費にできる出費」について紹介しました。
アフィリエイトやブログは経費率が少ないため、経費にできるものは計上しておかないと税金が大変なことになります!そのために、ここで紹介した内容を参考にして、賢く節税しましょう!
もし、他にも「これも経費にできるよ!」「これ間違ってるよ」などあれば、ご意見いただけますと幸いです!ユーザー様に役立つ情報を共有したいと思っております。
みなさまがアフィリエイトで成功することを心より祈っています。